▪️京大アメフト部出身 金沢景敏の新書「影響力の魔法」:理屈ではなく感情に訴える営業術

あのTBSから転職して保険営業マンになった著者が、自身の経験を元に「理屈」ではなく「潜在意識」に働きかけることの大切さを語る。当初、フルコミッションのプルデンシャル生命で契約が決まらなければ報酬がゼロだった著者は、保険に入るべき理由を理屈で説得しようとした。しかし、その逆効果から、相手の潜在意識に働きかけ、ポジティブな感情を持ってもらうことが重要だと気付いた。著者はこの力を「影響力」と名付け、営業マンとしての実績を飛躍的に向上させてきた。

 著者の異色の経歴も注目だ。早稲田大学に入学したものの、実家の事業破綻から京都大学へ移籍。その後、TBSの花形部署を経験したが、自分の実力を試すために保険営業マンに転職した。結果、苦難を乗り越えて成功を収め、引退後のアスリートを支援する会社を経営している。人生の挫折や苦悩を経験し、その真実を他者にも曝け出すことで影響力を磨いてきたと著者は語る。

 本書では、ロジカルなプレゼンが相手に響かない理由や、人の心を動かす方法などが紹介される。また、「キャラ」で認知してもらうことの重要性や、人の心を動かすための「数字」や「情報」だけでは不十分な点も指摘されている。

 著者の金沢景敏は、早稲田大学から京都大学への転学、TBSから保険営業マンへの転職といった異色の経歴を持つ。現在は、引退後のアスリートを支援するAthReeboを経営している。彼の新刊は、ダイヤモンド社から2023年8月23日に発売される予定だ。

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